cardboard-house-painting.jp topcardboard-house-painting.jp FLASH vercardboard-house-painting.jp HTML ver新宿区ダンボール絵画研究会当時の制作ノート

路ハ、死ナナイ。

路ハ、死ナナイ。
武盾一郎・吉崎タケヲ・山根康弘 合作 / 現在「動く歩道」のB通路(参照

ストリートに暮らす人たち。
ストリートで表現するオレたち。
両者の願いは 「路ハ、死ナナイ。」だった。

ストリートにオレは魅力を感じていた。
「無差別メディア」だからか?
「純粋な評価が得られる」と思ったからか?
「開放感があるから」か?
「勇気がいる」からか?
自分の手でメディアを切り開きたかったのだろう。
「賞に応募」「組織に所属」「金出して場所借りて発表」
以外で自分たちで何かステージを作りたかった。
レールに従いたくなかった。
そんな気持ちだった。

結局ここB通路は「死んだ」。
「動く歩道」になってしまった。

この絵は「古事記」より、天の岩戸(あまのいはと)に隠れてしまった天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘い出そうと大宴会を催し踊る「あめのうずめ」をモチーフにしている。

巨大コンクリートの糞都庁(おかみの岩戸)に囚われてしまったストリートの神様を奪還するため絵だったのだ。

古事記と違う所は、オレたちはその作戦に敗北する。

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江戸家

江戸家
武盾一郎・吉崎タケヲ 合作 / 現在「動く歩道」のB通路(参照

新兵器「ネオカラー」の登場で単色塗りの色彩が鮮やかになった。

今までは業務用のペンキで描いていたがこの頃どういうわけかネオカラーを使い出している。
壁画の仕事が一つ入って業務用のペンキはもう買うことがなくなって、ネオカラーを買い足したのだ。

かつてB通路(今は動く歩道になっている)には数百メートルにも及ぶ連なる家に描かれた絵がズラーッとあったのだ。

オレたちは強制撤去の瞬間まで絵を描いていた。
強制撤去の瞬間、そこには活動家もボランティアも住民も誰も居なくなっていた。
誰も居ない抜け殻となった段ボールハウスに最後の作品「スイートホーム」を描いていたのだ。
その作品はいわば「B通路」の代表作だった。
1996年の1月1日から描き始め24日間かかって描いた作品だ。
写真がないのが非常に残念だ。

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ひも男

ひも男
山根康弘・武盾一郎・吉崎タケヲ 合作 / 現在「動く歩道」のB通路(参照

三人の細かな描写が冴える逸品。

ヒモ一本一本まで丁寧に描いている。 ヒモは主に山根による。
素晴らしい手の甲や目の描写など、もう実物が見れないのが本当に残念だ。

ここの家主は某有名大学出身のエリートサラリーマンだった。
最初はなかなか取り合ってもらえなかった。
それはオレたちがボランティアだと思っていたからなのだ。
「ボランティアなんかの世話にはならない!」って。
しかしオレたちの制作を観ているうちに、オレたちが「ボランティア」ではない事は分ってもらえたのだ。

「ヤマネ」はここの家主から「おせち料理」を貰い、元旦に自分のアパートでひとりその「おせち」を食べたとのことだ。

この頃は24時間体制で誰かは必ず地下道で描いているようにしていた。
オレは一週間トータルでも8時間以内の睡眠時間だった。
それが一ヶ月くらい続いた。
(途中段ボールハウスでちょくちょく仮眠をしてたから結構寝てたかも)
しかし、寝た記憶が無い。っていうか寝ようとした記憶が無い。
描いてる途中に意識が途切れる事があったけど、あれも寝てたのかも?

それにしても、今それをやったら確実に「死ぬ」な。

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クリスマスのおやじ

クリスマスのおやじ
山根康弘 作 / 現在「動く歩道」のB通路(参照

「動く歩道」にする通路は数百メートルと長く、そこにはズラーッと段ボールハウスが並んでいた。
強制撤去が近付き、緊迫した空気がこの地下通路に張り詰めていた頃、オレたちは手分けをして別々に絵を描くことが多かった。
この作品は100%「ヤマネ」ひとりの作品である。


どうでもいいけどクリスマスイヴってそんなに重要かねー。
神秘的なものに憧れる気持ちは分かるけど、なんだか「恋人たちの日」って感じで気色悪いよなあ。
別に「恋人たちの日」がイヤなんぢゃないんだよ。
なんでクリスマスイブってゆー、そもそも日本にとっちゃー縁もゆかりもない日を「恋人たちの日」にするのかが気に喰わないんだよ。
これって結局「マスコミ」とか「商戦」とかが作り上げたものでしょうよ。
まあ、別にそうでもいいけどさ。
日本人なんだから「クリスマス」みたいなロマンチック性のある記念日を「中秋の名月」とかに定められたらいいのになあ。
なんでそういうのが出来なかったんだろう?
やっぱ白人達に戦争で負けたからからなんだろうなあ。
白人文化がロマンチックで高尚でカッコイイって思っちゃったんだろうなあ。
オレもそうだったしなあ。

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頑張るサラリーマン

頑張るサラリーマン
武盾一郎・吉崎タケヲ 合作 / 現在「動く歩道」のB通路(参照

この国で一番楽なのは「サラリーマン」
そして一番頑張っているのも「サラリーマン」(?)

「新宿駅」から吐き出される無数の「同じような格好の男女たち」
彼(女)らにもまた一つ一つ人生があって悩みもある。

「圧倒的大多数」という「幻想」に身を委ねている「サラリーマン」たちにオレの気持ちが分かるはずもないよな。

彼(女)たちの気持ちが分からなかったオレのように。

サラリーマンにしろ無職にしろ何かに「寄生」してる点では一緒だぜ。
多数の中に身を寄せて安心感を得ようってのは分かるけどよ、なんでオレに偉そうにするんだよ。
それが気に入らないんだっつーの。
誰だって頑張ってるんだよ。

オメエの頑張りには「金」が支払われるけどよ、オレの頑張りは一銭もならねえんだよ。

金にならない事を死ぬ気でやってる「バカ」に愛をくれよ。
愛が嫌なら金をくれよ。

「チクショー!」
ってオレ、何に怒ってるんだ?

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