cardboard-house-painting.jp topcardboard-house-painting.jp FLASH vercardboard-house-painting.jp HTML ver新宿区ダンボール絵画研究会当時の制作ノート

牛と顔

牛と顔
武盾一郎・吉崎タケヲ 合作 / 西口地下広場(参照


牛が地中から生えて来る顔に頬を寄せている。
横面の顔は武作。

地面の中に囚われの身となってしまった人間を哀れんでいるかのように牛がほお擦りしようとしている。
自由になれないもどかしさを描こうとしたのか。


地中から這い上がりたくても、明るさが恐くて顔を上げられない。
うだつを上げたくても、努力の仕方がわからない。
出世したくても、どれがチャンスだか分からない。
成績を上げたくても、頭が悪くて成績が上がらない。
輝きたくても、醜いから輝けない。
飛び立ちたくても、羽がない。
伝えたくても、言葉が出て来ない。
いろんなもどかしさの中でオレは生きている。

でも、見守ってくれている「何か」はいるような気がする。

注意しないと見過ごしてしまう程かも知れないけど、幽(かす)かな「希望」はあるんだよ。
そう言い聞かせて絵を描いていた。

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幼虫

幼虫
武盾一郎・吉崎タケヲ 合作 / 西口地下広場(参照


家の面で「TAKEWO」と「オレ」の描く場所を区切った作品。

幼虫の顔の面はオレ。
幼虫の身体の面は「TAKEWO」

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嘘だ!

嘘だ!
武盾一郎 作 / 西口地下広場(参照


珍しく白バックになっている絵。描写も丹念だ。

ねじれながら「嘘だ!」と絶叫する姿はここそのものであり、オレ自身でもあった。

この作品はこの新宿での記念すべき第一作品「ゴルゴ13的人面魚」の家主が突然オレに殴り掛かってきたことが重要なモチーフとなってしまっている。
なんでだ?
嘘だろう!?
そんな気持ちだった。
その後何度かオレはその家主から地下道から追い出される。全く理由も分からず、不条理な気持ちで一杯だった。

精神的に「ここに通う情熱が絶たれた」と言っても過言ではないくらいショックだった。

オレはその直後、一旦神戸に向かう。
そしてオレが神戸のテント村のコンテナに絵を描いている間に「新宿西口地下道段ボールハウス絵画村」に大火災が起き、地下王国は滅亡したのだった。

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驚いた!

驚いた!
武盾一郎 作 / 西口地下広場(参照


不条理な現状を肯定しようとしていたんだ。

「絵を描くんだ!」と正直に絵を描いて行ったら逮捕されて22日間も檻に入れられ、
1日12時間絵を描き、ここまで絵を毎日描いていれば、みんな少しは認めてくれるだろうと思ったのに、美大、芸大出身者たちには嫌われ、
都内の某ギャラリーのオーナーに直接面と向かって「新宿で描いている武と言う者です」と申し出てても、「電話でアポ取ってから私に話し掛けて」とあしらわれ、
「あなた芸大出身でしょ?」と興味津々に近寄ってきたスーツ姿のお姉さんに「どこの大学も出てません」答えたら、そっぽを向かれ、
なぜか倒れて入院してしまい、
いつも悔しく思いながら絵を描いていた。
「いつか見返してやる!」と、誰に対して、何に対して、憤ってるか分からないが、そんなもどかしい思いで胸が一杯だった。

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お日さまと音楽

お日さまと音楽
武盾一郎 作 / 西口地下広場(参照


地下に居ながら太陽を描いた珍しい作品。

太陽をイメージに持って来ることはほとんどしなかった。
どちらかと言うと「闇」「水底」「閉ざされた空間(洞くつ、子宮、などなど)」が絵画世界の根底を流れていた。
「そこから一筋の光を求める状態」を描いていたのかも知れない。
「光があるから影がある」という考え方より、
「光とは、広大な闇の中で絶叫するほんの小さな瞬きである」というイメージを持っていた。

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