cardboard-house-painting.jp topcardboard-house-painting.jp FLASH vercardboard-house-painting.jp HTML ver新宿区ダンボール絵画研究会当時の制作ノート

武 盾一郎、逮捕される

段ボールハウスに絵を描き始めてしばらく経って
東京都は「オブジェ」と称して突起物を建てやがった。

要するにホームレスは徹底的に締め出すってワケだ。

オレはよく都庁の第三建設局のクソオヤジどもに厭がらせを受けていたが、
いい加減ムカついた。

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(photo by Pae So)

東京ジャーナルのインタビューで都は
「あれ(突起物)は道の外観を良くするオブジェである」
とヌケヌケと答えているし、
新聞では「ホームレスが住めないようにする為の措置」と思わず本音を答えてる。


どっちにしてもかなりムカついた。


そんなら東京都の意向に合わせて
「外観をもっと楽しくしてやろう」と
突起物に巨大な埴輪(「タケヲ」が1ヶ月かけて作った)を被せ、
同じく東京都の意向に合わせて
「そこにはもう段ボールハウスが置けなく」してやった。

そしたら10分も経たないうちに撤去しやがった。

頭に来たのでもう一度そこに出向いて突起物に「顔」を描いてやった。
そしたらパクられた。


勾留期間は22日間、
接見禁止(弁護士以外との面会禁止、友人知人や身内は面会できない)だった。
光栄にも「重罪・政治犯」扱いだ。

なんでそこまでしたのかというと、
巨大な埴輪のオブジェはタケヲが創ったからだったのだ。

昼はここに来て段ボールハウスに絵を描いて、
夜はコツコツとタケヲは自宅で埴輪を創っていたのだ。

それがあっさり捨てられたかと思うとキレざるを得ない。

でも、オレが創ったものだったらここまでキレなかったと思う。
不思議なもんだが、自分が直接被害に遇うより仲間や身内が被害に遇う方が怒りが爆発する。
冷静さを失う。キレル。

これはオレに限った事ではないと思う。


もし、仲間や愛する人が殺されたらどう思うんだろう。
「修羅と化す」のではないだろうか?

テロリストにだってなるだろう。

新宿での絵画活動は「無差別テロ」の意気込みでやっていた。

殺人をしない「無差別テロ」だ。
芸術による「無差別テロ」だ。

テロ活動をせざるを得ない民族や人たちに比べたらのほほんとしたものかも知れないが、
パクられるのもある程度覚悟はしていた。

新聞にも逮捕された事は載っていたらしいが、
檻の中では新聞、雑誌記事の逮捕者の情報は全て切り抜かれて白い紙が貼ってある。

朝に新聞が配られて少しだけ読む時間があるが、
檻の中の人間は自分らの記事は全く知らないのである。


東京アンダーグラウンドのカリスマアーティスト
「AKIRA」師のサイトにも
インタビューがある。

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