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新宿駅 | コメント (0)

Shinjuku Underground

「Shinjuku UNDERGROUND / Tokyo / JAPAN」

20世紀末、
巨大都市新宿の地下

そこには路上生活者たちによる独立国家とも云えるコミューンが存在していた。

shinjukunohidarime.jpg

数百軒もの段ボールハウスが西口の地下道にひしめき、林立していた。
その段ボールハウスには一軒一軒絵画が描かれていたのだ。
摩訶不思議な、そして国家そのものをあざ笑うかのような反逆的な色彩を鮮烈に放っていた。


絵画はアーティストたちによって描かれていた。
その絵画制作集団のリーダーは「武盾一郎」このweb画集の制作者である。

武盾一郎はこの段ボールハウス絵画制作中に逮捕され22日間の拘留を強いられる。
その後も制作活動は続けられるが、1998年の大火災によって地下道の王国は滅びるのである。

その後行政は再びホームレスの自治区などが出来ないよう、
大幅に地下道を工事、ホームレスを新宿西口地下道から追い出すことに成功した。


このWEB画集は当時、段ボールハウスに描かれた絵画に焦点をあて、
今となっては幻となってしまった地下の王国が大都市の真ん中あったことを蘇らせる為に作られたものである。

ここにアップされている作品群はほんの一部に過ぎない。

「瞬間が命なら記録などしない」と考えていた為 自分達の作品を記録しなかったのだ。

このサイトの写真は写真家の迫川尚子氏の作品を中心に、この絵画制作に共感した人たちが公開を快諾してくれたものである。

本当に有り難いことだ。


システムに迎合する以外道のない今の芸術に対し、
そして揶揄されることによってのみアートである確証を得るといった脆弱さとも無縁な、
この段ボールハウス絵画活動の在り方は非常に重要で且つ、
価値の高い尊いものであると確信するものである。

武盾一郎


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はじめに | コメント (6)

地下道地図


新宿西口地下道でオレたちが描いた段ボールハウス村は以下の3つの場所だ。画面左から

1:地下鉄「京王新線」へ続く地下道
2:西口地下(インフォメーション前)広場(現在ショップ)
3:現在「動く歩道」のB通路

1:地下鉄「京王新線」へ続く地下道
「京王モール」という地下ショッピング通りを抜けて行くと地下鉄・京王新線「新宿駅」に出る。
そこからさらに地下道が続いているのだが、その通りの両壁とまん中に段ボールハウスが「ズラー」っと並んでいたのだ。
ここは地下鉄の終電とともに通行止めになるので京王新線の地下道に暮らす人たちは毎日「民族大移動」を行うのだ。
よって段ボールハウスの建築形式は「移動簡易型家屋」となる。
その段ボールハウスに次々と絵が描かれて行ったものだから、通行人もホームレスも共に好意をもってオレたちの絵画制作を受け入れていたようだ。
ただ鉄道側だけは「こんなことをされては野宿者が居座る」とプレッシャーをかけてきた。


2:西口地下(インフォメーション前)広場(現在ショップ)
地下でもっとも段ボールハウスが密集していた場所。さながら立体的な都市のように段ボールハウスが入り組んで林立していた。
その風景は、この国で最もスゴイ大阪の劇団「維新派」の舞台&屋台美術にも勝るとも劣らない芸術性であった。
今となっては本当に「幻の王国」である。


3:現在「動く歩道」のB通路
「動く歩道」となっている長~い通路は「日本最長の長家」だったのだ!
ここの集落に入るのはなかなか勇気がいった。なぜなら「通路」と「村」が柱と植木で仕切られていたからなのだ。
ここの長家村の内側に入れる一般人はいなかった。
1996年1月24日の強制撤去間近、この長家の通路に村びとが書いた「マスコミ、ボランティアの立ち入り禁止」という貼り紙がしてあった。
オレたちはその村に出入り出来た。オレたちは「ボランティア」ではなかったのである。
本当に勿体無い。


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地下道地図 | コメント (0)

絵師衆

武盾一郎 Junichiro Take
羊たちの罠
新宿西口地下道段ボールハウス絵画制作一連の中心人物。
「この名はロシア革命期の映像グループ、ジガ・ヴェルドフ集団のように数名の絵描きたちの集合名詞と言ってもいいかも知れない。」
(平井玄著「暴力と音 その政治的思考へ 人文書院」より抜粋)

「芸術が高い敷居の向こう側へ姿を消した今、青年たちは冷風が吹きすさぶ街の中へはっきりとした声を伝えようとしている。その声の寿命は短いが、しかし志は高い。」
(辻仁成著「本音のコラム」より抜粋1995年11月10日東京新聞)

現在、和田綾子と「月乃夢馬國(ツキノユマコク)」を結成。
夢のまほろばユマノ国を制作中。

吉崎タケヲ Takewo Yoshizaki
逆さで泣く女
武盾一郎と共に新宿で描き始めた。
最初から最後まで通して新宿に描き続けたのは武盾一郎と吉崎タケヲ二人である。
現在、油絵を制作。


山根康弘 Yasuhiro Yamane
1995年9月〜1996年1月24日ホームレス強制撤去の日まで参加する。
現在、鷹野依登久とSWANP PUBLICATIONを結成し、手製本アーティストブックをプロデュースする。


太田倫美 Tomomi Oota
ごく初期に少しだけ参加。
写真提供もしてらった。


上條久美子 Kumiko Kamijo
武陽子 Youko Take
ごく初期に少しだけ参加。


鷹野依登久 Itohisa Takano
1996年夏ごろに参加。
現在、ドローイングを主体とした絵画を制作。
SWANP PUBLICATION主宰。


えもりはるひこ Emori Haruhiko
現在、紙芝居師として活躍中。


浪人3人娘
一度だけ描いた。

Special thanks
大久保純子 Junko Ookubo パレットを提供してくれた。ホントにありがとう。
有限会社・ほりぷらん HoriPlan Limited company ペンキはここの仕事で大分たすかった。
迫川尚子 Naoko Sakokawa 写真家にて喫茶店「新宿ベルク」のおかみさん。写真ありがとう。
当時新宿西口地下道にいた人たちみんな


ありがとう。
とにかく生きよう!お互いに。


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絵師衆 | コメント (0)

武 盾一郎、逮捕される

段ボールハウスに絵を描き始めてしばらく経って
東京都は「オブジェ」と称して突起物を建てやがった。

要するにホームレスは徹底的に締め出すってワケだ。

オレはよく都庁の第三建設局のクソオヤジどもに厭がらせを受けていたが、
いい加減ムカついた。

taihofriday.jpg
(photo by Pae So)

東京ジャーナルのインタビューで都は
「あれ(突起物)は道の外観を良くするオブジェである」
とヌケヌケと答えているし、
新聞では「ホームレスが住めないようにする為の措置」と思わず本音を答えてる。


どっちにしてもかなりムカついた。


そんなら東京都の意向に合わせて
「外観をもっと楽しくしてやろう」と
突起物に巨大な埴輪(「タケヲ」が1ヶ月かけて作った)を被せ、
同じく東京都の意向に合わせて
「そこにはもう段ボールハウスが置けなく」してやった。

そしたら10分も経たないうちに撤去しやがった。

頭に来たのでもう一度そこに出向いて突起物に「顔」を描いてやった。
そしたらパクられた。


勾留期間は22日間、
接見禁止(弁護士以外との面会禁止、友人知人や身内は面会できない)だった。
光栄にも「重罪・政治犯」扱いだ。

なんでそこまでしたのかというと、
巨大な埴輪のオブジェはタケヲが創ったからだったのだ。

昼はここに来て段ボールハウスに絵を描いて、
夜はコツコツとタケヲは自宅で埴輪を創っていたのだ。

それがあっさり捨てられたかと思うとキレざるを得ない。

でも、オレが創ったものだったらここまでキレなかったと思う。
不思議なもんだが、自分が直接被害に遇うより仲間や身内が被害に遇う方が怒りが爆発する。
冷静さを失う。キレル。

これはオレに限った事ではないと思う。


もし、仲間や愛する人が殺されたらどう思うんだろう。
「修羅と化す」のではないだろうか?

テロリストにだってなるだろう。

新宿での絵画活動は「無差別テロ」の意気込みでやっていた。

殺人をしない「無差別テロ」だ。
芸術による「無差別テロ」だ。

テロ活動をせざるを得ない民族や人たちに比べたらのほほんとしたものかも知れないが、
パクられるのもある程度覚悟はしていた。

新聞にも逮捕された事は載っていたらしいが、
檻の中では新聞、雑誌記事の逮捕者の情報は全て切り抜かれて白い紙が貼ってある。

朝に新聞が配られて少しだけ読む時間があるが、
檻の中の人間は自分らの記事は全く知らないのである。


東京アンダーグラウンドのカリスマアーティスト
「AKIRA」師のサイトにも
インタビューがある。

逮捕される | コメント (0)

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